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大原裕行 水彩画展
大原裕行 水彩画展
 
会期

2015年3月30日(月)〜4月11日(土) 11:00〜19:00
日曜・祝日・最終日は17:00まで

作家在廊日

大原裕行 (火)(木)以外、会期中出席

※3/29(日)、4/12(日)は休廊させていただきます。

いま何を感じ、考え、描いているのか。新進画家から人気画家まで、近況や画境をご紹介します。
―時を歩く―立川広己展
―時を歩く―立川広己展


造形よりも気配を描きたい

Q 今年は節目の年にあたるそうですが、初期の作品から現在までの間にスタイルも変遷してきていますね。
A 十八歳から絵を描き始めて、ちょうど三十年になります。晩年期の三橋兄弟治先生に出会ってこういう絵を描きたいと思ったのが始まりで、十年間、師事しました。「若いんだから現場にどんどん足を運んで、自然を体で感じて描きなさい」と師に言われたこともあり、初期のモチーフは風景中心でした。はじめは千葉県の銚子や新潟の枕崎など古い街並みや巨木などの日本の風景、それからヨーロッパをあちこち歩いて、割と造形がしっかりしたものを描いていましたね。イタリア風景を描いた〈陽のあるみづゑ〉は、その頃(一九九七年)の一枚ですが、年間かなりの点数の作品を描く中で、作風もどんどん変化していきました。
特に海外に行って改めて足元の日本のものを見るようになった時に、造形というよりも、気配のようなものを描きたいと思うようになったんです。色にしても日本の色ってとてもデリケートですよね。個人的にはオンシーズンの紅葉のような色よりも、春先の紫だったり、冬場のちょっと枯れがかった色とかが好きで、霧吹いた風景とか雨とかを追うようになっていって。でもそういう詩情や雰囲気ばかり狙うようになると造形が無くなってきて、絵画的要素が薄まってしまう。それはそれでまたなんか違うんだなあと、右往左往しながらやってきました。「右往左往」という言葉、好きなんですよ。自分はこういうスタイルとか作風とか、あんまりスタンスを決めずに、振れているのがけっこう好き。それでも同じ人間が描いているので、振り子を振ってもおんなじところに戻るんですけどね。

モチーフの経てきた時間と
制作作業の時間の蓄積を大事に

モチーフも、車で遠くまで足を運んだり海外へ行っていたのが、だんだん身近な風景になり、やがて静物が多くなりました。今も風景を描くのも好きですが、身の回りの愛着あるモノがより魅力的になってきたんですね。惹かれるのはちょっと時間が入ってきたもの。ショップや骨董市などで買ったものもすぐ描かずに、自分のアトリエの一部になった時にモチーフとして面白くなる。イタリアで拾ってきた松ぼっくりとか、うちで咲いた花なども割と繰り返し描きます。自分で育てたのは不恰好だけど、いただいた立派なものはなかなか筆が運ばないんですよ。
そういうものに興味がいくようになったからちょっと線が緩くなったのか、線が緩くなったからそういうものに興味がいくようになったのか、たぶん同時にシンクロしているのかな。でも海外を歩いている時も、ピシっとした線で風景を描いていても、ドイツやベルギーのしっかりした建物より、ラテンの、ちょっとつくりが適当だったり、歪んでいるような緩い感じが性に合っていて、イタリアは一番落ち着きました。
モチーフが経てきた時間と、作品を完成させる以前の描いている時間の過程が大切ですね。構想をあらかた決めて描き進めていて、やっぱり違う方向のほうが面白いかなと思った時に、新しい紙に描き直してもいいけれど、するとそれまで積み重ねた作業が途切れてしまって、時間が入らない。だからそうはしないで、同じ紙の中で洗ったり消したり上描きしたりと手を加えていく。そういう時間と濃密な作業の蓄積が一つの画面の完成度をより高めていくと思います。

大原裕行 水彩画展
「藤籠」
大原裕行 水彩画展
大原裕行先生
....この続きは『月刊一枚の繪』2015年4月号にて
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