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第2回 実川鴨宏展 −有象無象−
 
原田 宏 展 −フランス滞在38年−
原田 宏 展 −フランス滞在38年−
「マロニエの五月」
原田宏さんの個展によせて
小林康夫(東京大学大学院教授)

原田さんにはモンマルトルが良く似合う。観光用とはいえ、いまだに葡萄畑だって残っているパリの周縁の丘の上。その一角を占める洗濯船と呼ばれたアトリエを仕事の拠点としてもう何十年になるか。わたしが留学していたとき、アパルトマンが近くだったこともあり、夜になると無聊を託って将棋を指しに通ったりもしたのである。そのころ原田さんは、何年も黒一色と見えるタブローを描き続けていた。それはけっして抽象でもなければ、アンフォルメルでもなかった。むしろ師の山口長男の遺伝子も入っていたのだろうが、抽象を超える絵画そのもののリアリティの追及とわたしの目には見えた。当時、原田さんは、「今日、街路ですごい扉を見たんだ。あの存在感に勝たなけゃなあ」とよく言っていた。パリの壁と扉を描き続けた佐伯祐三のように、原田さんもまた、絵画を窓にして向こうの景色を描くのではなく、それを扉にしてその向こう側に入っていこうとしたのである。それはたぶん想像を絶する厳しい闘いであったはずだ。その闘いをずっと遂行してきて、いまの原田さんには、まるで古武士のような風格が漂っている。にっこりと笑って、しかしその笑いの背後には、激しく燃える刃がきらりと光っているのだ。今回の日本での展覧会、長い格闘の時間が生み出した、まるで雨上がりにからりとした晴れ上がりの趣を湛えてわれわれに微笑んでいる。

会期

4月12日(木)〜24日(火)  日曜休み
AM11:00〜PM7:00
※この展示は終了しました。

 
田宏 略歴
1942 埼玉県に生まれる
1966 武蔵野美術大学実技専修科卒(山口長男氏に指示)
1969 渡仏、以後パリに住む
1971 オパベ画廊の依頼により版画を制作
1972 この年より身障児への援助活動を始める
1979 モンマルトル「洗濯船」にアトリエをかまえる
1984 シャポン画廊(ボルドー)で個展
1989 ジャック バレール画廊(パリ)、ゼン画廊(ブリュッセル)で個展
1998 クリスティーズ(ロンドン)“アジアのアバンギャルド”展に出品
2003 ホワイトエレファン画廊(パリ)
カラセッタ現代美術館(サルジニア島)で個展
2004 ホワイトエレファン画廊、サロン レアリテヌーベル(ヴィアセンヌ)に出品(05,06)
2005 ホワイトエレファン画廊に出品
2006 マリノ マリーノ美術館(イタリア)“6人の日本人アーティスト”展に出品、ホワイトエレファン画廊“線、またも線”展に出品、コレクター展(サンマンデ)に招待され近作20点を出品
日本では自由画廊、ギャラリーアート・デューン等で個展
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