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銀座ギャラリー一枚の繪

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高根沢晋也展
高根沢晋也展
 
猫・女性を描いた小品から大作までテンペラ画を中心に
新作水彩画を加えた展覧会です。
ギャラリー一枚の繪では初めての個展ですが、
たくさんのお客様に会えることを今から楽しみにしております。
ぜひご高覧ください。
高根沢晋也

会期

1月28日(月)〜2月10日(日)
11:00〜19:00(日、最終日、17:00まで)
会期中無休

作家出席日

1/28(月)〜2/3(土)、2/6(水)、2/7(木)


いま何を感じ、考え、描いているのか。新進画家から人気画家まで、近況や画境をご紹介します。
 
 
 

ボッティチェリも手掛けた伝統技法

Q テンペラ画を多く手掛けておられますが、その特長と魅力について教えてください。
A テンペラ画は、中世からルネサンス初期の西洋で主流だった絵画技法で、フラ・アンジェリコやボッティチェリなどがテンペラ作品を残しています。  
「テンペラ」という言葉は、元来壁画であるアフレスコの対義語でした。アフレスコは、漆喰の壁に水で溶いただけの顔料で描きますが、板や紙に描く場合には、固着剤と顔料を混ぜ合わせて絵具にします。これを当時はテンペラと総称していました。「テンペラ」は混ぜ合わせるという意味のラテン語「テンペラーレ」が語源となっています。
 僕も、ルネサンス以前からのイタリアの技法でテンペラ画の制作を行っています。まず下地づくりです。板に布を張った上に石膏を塗ってツルツルに磨きあげます。次に、顔料と卵の黄身を混ぜ合わせて絵具を作ります。卵の黄身はあまり保存がきかないので、描く直前に一色ずつ練って12〜13色程度の絵具を作り、下地の上に描いていきます。テンペラ画の一番の魅力はその色彩ですね。軽く白っぽいといいますか、油絵具などとは違う軽快な発色が得られます。テンペラ画はもともと宗教的主題を扱っていたので、聖性を表現するため金箔が用いられてきました。そこで金箔と合わせた時に映える原色に近い色、特にコバルトブルー、バーミリオン、テールベルトをよく使い、鮮やかな画面を作っていきます。基本的に混色はせず、色を重ねていく過程で意図する表現に近づけていきます。絵具がすぐ乾燥してしまうため、画面上での滲みやぼかしも一切できないので、明暗や濃淡はペン画のように線を積み重ねて表現します。たとえば人物の顔は、最初にベースになるテールベルトを平塗りし、陰の部分は茶の線を、明るい部分は白の線を、頬のあたりは赤の線を緻密に描き重ねていくことで肌色の諧調を出しています。テンペラ特有の平面性、グラフィック性も魅力で、油彩画などの写実的で奥行きのある表現とは異なる面白さがあります。フラットな画面は日本画にも通じるところがありますが、テンペラは基本的に厚塗りができないので、つるつるに研ぎあげた石膏の質感が最後までマチエールとなって残り、日本画に比べてより緻密な表情に仕上がるのが特徴です。

高根沢晋也展
 
高根沢晋也展
高根沢晋也先生

立体やモチーフの自在表現

Q レリーフ状の立体表現を取り入れた作品もありますが、これもテンペラの伝統技法なのですか?
A はい。たとえば、僕も制作上のヒントを得ているイタリアのルネサンス初期のテンペラ画家、カルロ・クリヴェッリの作品には、聖人が手に持っている鍵がレリーフになっていて、実物をペタっと画面に張り付けたような、一種のトリックアート風の表現が用いられています。
当時はリアリズム表現が完全に確立されている時代ではなかったので、「本物そっくりだ」と見る人を驚かせようという、だまし絵的な発想を絵具で描くのではなく、レリーフに色を塗って本物らしく見せている点が、現代の眼から見るとかえって斬新で、そこには実物そっくりに描写する写実表現とはまた違ったリアリティがあって面白いんですね。

・・・・この続きは「一枚の繪2月号」で
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