今月のおすすめ作品<絵づくし2025セレクション-1>お知らせ

シェアする

美術雑誌『一枚の繪』6・7月号では、毎年、巨匠から新進気鋭の若手まで150人を超える現代作家の最新作を一堂に掲載する特別号を企画し、ご好評をいただいています。今年掲載された239点の作品の中から、おすすめ作品5点をご紹介いたします。

寺久保文宣 「シンフォニア」


「シンフォニア」水彩6号大(39×31cm) 330,000円(税込)
てらくぼ・ふみのり
シンフォニア、それは花であって花でなし、花でなくて花である。こういう絵画観を私は持って、好んでいます。黄色とブルー、白と焦茶の対比は古色の風となり、描くことで重なり出る絵具の風情もまた、愛でています。(寺久保文宣

成田禎介 「緑間の館」


「緑間の館」油彩10号 1,650,000円(税込)
なりた・ていすけ
ベルギーの田舎をあてもなく車を走らせているとき、たまたま通りかかって見つけたところ。表の通りから裏に回ってみると、自然に囲まれた中、変化のあるいくつかの建物の裏庭が静かで、のどかな眺めだった。(成田禎介

島田紘一呂 「バスタオルの上の猫」 木彫(H15×W46×D36cm)


「バスタオルの上の猫」 木彫(H15×W46×D36cm)495,000円(税込)
しまだ・こういちろう
窓際に畳んで干してあったバスタオルの上に沈み込んで…ウツラウツラ。薄眼で様子を伺いながらいつも寝落ちしています。お気に入りの寝場所を探すのがどうやらこの頃の日課のようです。(島田紘一呂

山内滋夫 「仏手柑」


「仏手柑」 油彩SM 264,000円(税込)
やまうち・しげお
15年ほど前になる。アトリエの庭に仏手柑の苗木を植えた。苗はすくすくと成長し、今では3メートルくらいの立派な木になっている。年に2回ほど白い花弁の優美な花を咲かせている。しかし、なかなか果実ができない。今年こそはと楽しみにしている。(山内滋夫

能島浜江 「赤い蜘蛛 銀のなめくぢ 顔を洗わない狸」 日本画3号


「赤い蜘蛛 銀のなめくぢ 顔を洗わない狸」 日本画3号 198,000円
のうじま・はまえ
宮沢賢治のお話から発想し制作しました。この三人?はお互いに競争をし合っています。親切なふりをして騙したりするのです。騙すものですから結末は然りです。しかしどこかユーモラスであります。(能島浜江