Spotlight-画家インタビュー 鎮西直秀Pickup

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「瑞輝 鞆の浦煌雲」 紙に油彩特8号 572,000円

鎮西直秀「瑞輝 鞆の浦煌雲」 紙に油彩特8号 572,000円

「瑞輝 月・薬師寺図」紙に油彩特3号  220,000円

鎮西直秀「瑞輝 月・薬師寺図」紙に油彩特3号 220,000円

「瑞輝 新緑・富士図」紙に油彩特4号  286,000円

鎮西直秀「瑞輝 新緑・富士図」紙に油彩特4号 286,000円

「アルストロメリア」 パステルS1号大 55,000円

土井ふみ子「アルストロメリア」 パステルS1号大 55,000円

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詫び・寂び、幽玄、雅の日本の風景美、そして世界各地の風景の光彩を独自の技法と鮮烈な色彩で描く鎮西直秀先生。近年のメインテーマである日本美について、心に残る海外の取材地、近作へのコメント、ギャラリー一枚の繪で開催される今年の個展に向けてのメッセージなどを伺いました。

鎮西直秀先生

日本美の追求

Q.近年のメインテーマとされている「日本美」についての想いやお考えをお聞かせください。

鎮西:一般的に「日本美」とは、侘び・寂び・幽玄、陰翳の美、雅などの価値観の結晶といわれています。中でも私の絵心に最も強く響いているのは、「雅」の概念と言えます。もともと私の画業は北斎とダヴィンチの融合から始まり、日本人の私は自然に日本美の追求へと進んでいったのだと思います。
そして朝夕の光彩を主なモチーフとしたため、「雅」が重要なテーマとなりました。一方で十数年前から描いている私独自のミクストメディア(油彩による水墨的表現)では、侘び・寂び・幽玄、陰翳の美等の世界を描いています。

世界約30国を取材して

Q.これまで取材された海外約30カ国の中で、特に心に残る取材地についてお聞かせください。
鎮西:初めての海外渡航は、1977年、パリでの個展開催に伴う旅でした。次いで同年に、取材だけのためにエジプトを訪れました。
これまで取材して来た国・地域はすべてが印象深く、忘れ難いのですが、一つだけ挙げるとすれば、1992年のケニア取材です。ケニアの雄大な風景を描こうと考えていたのですが、サバンナの野生動物に感動して作品の主役が動物になったのです。そしてさらに自然を慈しむ気持ちが一層強くなりました。

Q.近作について
鎮西:「瑞輝 キリマンジャロ煌雲」-アフリカ大陸は5回渡航し、7ヶ国を取材しました。そしてケニアのキリマンジャロを望むアンボセリ国立公園での野生動物との出会いが私の新境地を拓いてくれました。

「瑞輝 モニュメントバレー神秘」-モニュメントバレーは、映画イージーライダーで若い頃繰り返し何度も観ていて、強い憧れを持っていました。2018年、65才になってやっと取材し、描くことができました。

「瑞輝 タヒチ・ネヘネヘ」-タヒチは、故村田省三先生と同行の取材旅行をさせていただき、本当に貴重な体験となりました。中でもボラボラ島は、まさに地上の楽園を思わせる素晴らしさでした。ネヘネヘとは、タヒチ語で美しいという意味です。

「瑞輝 菜の花春風」-菜の花は昨春、初めて取材しました。取材地は三浦半島のソレイユの丘です。富士山を背景に描くつもりでしたが、むしろ青空と菜の花だけのほうが良いと感じて、この作品が完成しました。

土井ふみ子展を同時開催

Q.今年のギャラリー一枚の繪での個展に向けてメッセージをお願いします。
鎮西:近年追求してきた日本美をテーマとした作品と、これまで取材してきた約30カ国から選りすぐった10カ国の風景作品を出品します。
また、妻の土井ふみ子が4年ぶりに同時開催で、花、・人形・風景・人物をパステルで描き発表します。ぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。

※より詳しいインタビューは、『一枚の繪』2026年2・3月号をご覧ください。

鎮西直秀 ちんぜい・なおひで
1953 高知県に生まれる
1972 東京芸術大学絵画科入学(彼末教室)
1975 現代洋画精鋭選抜展金賞
1977 東京芸術大学卒業 パリ・サンターヌ画廊で個展
1977~欧米、アフリカ、アジア各国、ソ連、オーストラリア、タヒチ、中国等取材
1978 沖縄平和祈念堂に「守禮の月」100号を寄贈
1981 現代洋画精鋭選抜展記念大展特別奨励賞
1993 現代洋画精鋭選抜展審査員(~’98)
2004 画業30周年全国縦断個展
2014 画業40周年全国縦断個展