Spotlight-画家インタビュー 野津手重隆Pickup

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「①「新緑(野火止緑地)」水彩5号大 ,000円 

野津手重隆「①「新緑(野火止緑地)」水彩5号大 ,000円 

「水辺の家(野火止緑地)」水彩5号大 165,000円

野津手重隆「水辺の家(野火止緑地)」水彩5号大 165,000円

「タチアオイ(東大和)」水彩4号大 132,000円

野津手重隆「タチアオイ(東大和)」水彩4号大 132,000円

「シュウメイギク(都立薬用植物園)」水彩5号大 165,000円

野津手重隆「シュウメイギク(都立薬用植物園)」水彩5号大 165,000円

「凍る朝(野火止緑地)」水彩3号大 99,000円

野津手重隆「凍る朝(野火止緑地)」水彩3号大 99,000円

「錦秋」水彩4号大 132,000円

野津手重隆「錦秋」水彩4号大 132,000円

「朝焼け」水彩6号大 198,000円

野津手重隆「朝焼け」水彩6号大 198,000円

野津手重隆水彩画展~武蔵野の四季2026~

展覧会情報-野津手重隆水彩画展~武蔵野の四季2026~

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武蔵野の自然や四季の草花をメインモチーフに、徹底した現場取材で描く水彩画家、野津手重隆先生。最近惹かれているモチーフ、建物を描く楽しさ、近作へのコメントや、今年のギャラリー一枚の繪での個展に向けてのメッセージなどを伺いました。

制作中の野津手重隆先生

早朝からの変化を描き留めて

Q.最近気に入っている取材地や惹かれているモチーフについて教えてください。
野津手:玉川上水から分水された野火止用水に沿って緑地があり、転居して近くなったこともあって、自分の庭のように通っています。今回の個展に出品するのも、半分近くが野火止緑地で描いた作品です。
最近特に惹かれているのは、早朝の風景です。曙から始まり、朝焼け、やがて林の中に朝日が射し始め、徐々に明るくなっていく、様々に変化する様子を描ければと思い続けています。

建物を通して伝わる生活や文化

Q.武蔵野の自然や草花のほか、代表作のひとつである代官山同潤会アパートの連作、そして近作にも建物を描いた作品がありますが、建物を描く楽しさはどんなところにありますか。
野津手:代官山同潤会アパートを8か月間にわたって約90作描いたきっかけは、代官山の画廊での個展の昼休みにフラッと出かけた時、緑の森にすっぽり覆われた集合住宅を見た時です。
建物を描く時は、人通りの多い所で描く時、早い時に行って始めるのですが、浅草寺雷門では観光客が多すぎて、座って描いているので前が見える時に筆を進めながら仕上げたこともありました。強風の川越の街並の建物を描いている時には、看板が飛んでいくのを見たこともあり、なっかしい思い出です。
また、一日では終わらず何日も通ったこともあります。
廃屋や農家の納屋、近くは民家や歴史的建造物(教会、寺、神社)等を描いてきました。共通しているのは、まず驚きと感動です。建物を通して周辺の環境や人々の生活、歴史、文化等が伝わるような絵を描いていければと思っています。

コツコツと、一枚一枚現場で仕上げる

Q.長年にわたる制作活動を通して、変化してきたこと、また一貫して変わらないことは?
野津手:変化したことは、作品のサイズです。初めの頃は20号ぐらいの全紙サイズを基本に描いていました。個展を続けていくうちに このサイズだと大きすぎるとおっしゃる方が多くいらしたので、今では10号ぐらいのサイズが大作です。3号大から4、5、6、8号大がほとんどです。
一貫して変わらないことは、自然を相手にコツコツ、一枚一枚現場で仕上げるスタイルです。

Q.近作について
野津手:「新緑(野火止緑地)」-4月に芽吹き始め、日に日に葉が広がり、やがて林の中は明るい黄緑色に染まって鮮緑の世界へ。後の山吹も咲き始めた。近々山吹も描こうと思った。

「水辺の家(野火止緑地)」-壁一面の多くの窓に映りこむ林の中の様子。はじめに空の色を濃いコバルトブルーで描いたのは、4号大サイズ。描き進めているうちに明るくなってきたので、もう一枚描こうと思い、サイズもひと回り大きく(5号大)描いたのがこの作品です。

「タチアオイ(東大和)」-薄く空に拡がる雲問に紗をかぶせたような青空が少し顔を出している。煙った木々を背にして四方を見ながら赤い花たちがスクッと立ち並んでいる。花弁の表情をみながら重くならないように慎重に色を重ねました。

「シュウメイギク(都立薬用植物園)」-白く大きな花たちは、背の高い枝先で、ときおり吹いてくる風に身を委ねてシンクロナイズしている。まるで、蝶が蜜を求め、群れ飛ぶように見えた。

「凍る朝」-暮れも半ばを過ぎたのに、後ろの木々は紅葉が残っている。長かった夏のためかわからないが、でも冬は確実にやってくる。青天無風の次の朝、地面が霜のためパウダーシュガーを撒いたように明るい。林の中は、椋の木に朝日が当たり、白く輝いている。こんな日は、地面にパレットをおいて描かず手に持って、水もすぐに凍りつくのでアルコールを混ぜて描く。

個展に向けて

Q.今年のギャラリー一枚の繪での個展に向けてメッセージをお願いします。
野津手:この2年間に描いた中から30数点選んで出品します。
見どころと言えば、同じモチーフでも、時間、光、天候の微妙な変化を見比べても楽しめると思います。木の形のおもしろさ、林の内側から見える家々、四季折々の花たち。ご覧いただけましたら幸いです。

野津手重隆 のって・しげたか
1950 石川県に生まれる
1976 東京造形大学絵画科卒業
1978 銀座ルナミ画廊で初個展
1990 銀座集雅堂で個展(’92 ’94 ’96)
1995 代官山オリーブで個展(’96 ’97 ’98 ’99)
1996 旧同潤会代官山アパート連作(約90点)
   「旧同潤会代官山アパート展」(銀座集雅堂、
    代官山オリーブ)
2001 「一枚の繪」水彩画実践講座掲載
2002 藤崎百貨店仙台本店で個展
    ギャラリー一枚の繪(含オリーブアイ)で個展
   (15回)
    NHK文化センター水彩実践講座担当
2019 聖路加第二画廊で個展