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一枚の繪 9月号
Sept. 2009 Vol.457
モネの庭のように モネの庭を独り占めした気分で描いた喜び 徳田宏行
徳田宏行「ジヴェルニーの池」
徳田宏行「ジヴェルニーの池」
昨年の五月、絵画団体元陽会の谷川康夫氏とフランス各地を訪れました。
この旅行の最大の目的地はモネの睡蓮の池で有名なジヴェルニー。休園日には、絵を描く人のみ入園を許可されているとの情報を得て、出発の前に入園の登録ができたことは幸いでした。
モネは五十歳のときにそれまで借りていたジヴェルニーの屋敷を購入し、庭には好きな花々を植え、睡蓮を浮かべた池の回りには、柳、竹、藤を植え、日本風な太鼓橋を架けて自分の理想の庭を造っていったのです。モネが八十六歳で亡くなってから八十二年、代々の庭師によって守られてきた庭は今でも十数人の庭師は常に手入れをしています。
オルセーやオランジェリー美術館で見たモネの作品の色彩の輝き、自然の光や空気感、そのたどり着いた境地は驚くばかりです。
当日は心配していた天気にも恵まれ、早朝、パリから列車とタクシーを乗り継ぎ、午前九時にはジヴェルニーに到着しました。そしてモネの絵の世界が実際に眼前に現れたときは、心から感動しました。
最も良い季節、モネの家の前の広大な庭は花々が美しく咲き乱れる花園でした。睡蓮の池は空の雲や風によって少しずつ表情を変えていきました。溢れる色と光によって彩られた庭は、このうえものなく美しいものでした。
この時期ですと観光客で賑わう時期ですが、全く人影はありませんでした。絵を描く人は私たちを含めて七人くらい。ほとんど貸し切り状態のなか、私はモネの庭を独り占めにした気分で、好きな所にイーゼルを立て、夢中になってパステルで描き続けました。
この美しきモネの庭、この日の感動をいつまでも心にとどめて画布に向かうつもりです。

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