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TOPICS−新着情報

立川広己 油彩展
 
中村祐子 日本画展
『秋桜』 日本画4号
 
会期 会場 作家来場日
2019年8月22日(木)〜8月28日(水)
10:00〜19:00 (最終日は16:00閉場)
長野 ながの東急百貨店 別館シェルシェ4F美術サロン
TEL 026-226-8181
中村祐子先生在廊日(予定) 
8/23(金)〜8/25(日) 11:00〜17:00
TOPICS−新着情報
顔料の輝きで表現する眩い生命の光
中村祐子 日本画展
中村祐子先生
小さき生き物や四季折々の草木花を、情感たっぷりに描きつつ、日本画材の持つ瀟洒且つ可憐な煌めきで対象の生命の眩いまでの輝きを表現する作品を発表している中村祐子先生。これまでも個展を開催されている「ながの東急百貨店」で、今年も展覧会が開催されます。
中村先生は東京都に生まれ、早稲田大学で美術史を学んだ後、東京藝術大学で日本画を専攻。大学院では文化財保存学修復(日本画)を修了されました(博士課程修了作品は大学買上)。大学院の修了制作は、「阿弥陀三尊来迎図」の現状模写。保存状態の良い仏画だったそうで、彩色や截金(きりかね:金箔など焼き合わせて厚みを持たせたものを細かい線やさまざまな形の小片に截ったものを貼り付けて、模様などを表現する技法)など、いにしえの作品と対話をするかのような模写で培ったものは、現在の自身の作品の表現に遺憾なく発揮されています。
大学院修了後は、修復の仕事や個展、グループ展と発表の場がたくさん増えるとともに、截金の技術や表現力が高まり、2012年、一枚の繪主催・第40回絵の現在選抜展で銅賞を受賞いたしました。

「日本絵画の古い作品では、箔などの金属系の画材や水晶や雲母のようなキラキラした顔料で輝きをそのまま表現したり、顔料を盛り上げて立体感をそのまま表現し、光の当たり方や質感の違いで絵の奥行きや存在感を演出します。写真や印刷では表現できないもので、装飾的、工芸的な美しさもあり、それらを用いて花や生き物を描く時に、昔ながらの表現だけでなく、新たな表現ができないか常に模索しています」
 
自身の成長とともに錬成される表現
中村祐子 日本画展
截金の作業。対象の生命の輝きを荘厳する
 中村先生の描かれる作品は、身近な草花―展覧会開催の時節、長野では早ければ秋桜が咲く頃でしょうか―四季折々の植物。さらに、リスや蝶、鯉など、心を和ませる、または形の美しさが目に眩しい生き物たち。
思えば日本画の歴史を紐解いてみると、近世の町絵師から近現代の、横山大観や速水御舟、安田靫彦、加倉井和夫等によっても描き継がれてきている画題。その画題に中村先生は、時代を反映させた生き生きとした表現を、先人の軌跡を仰ぎ見つつ個性の発露たる豊かな表現を私たちに見せてくれます。

「一貫したモチーフとして、四季折々、身の回りの花や草木、そこに寄り添う生き物たちという、花鳥画を描いてきました。自分の成長とともに、モチーフに対する見方も変わり、描き方も変わってきていますので、あえて新しいモチーフではなく、いままで描いてきたモチーフをこれからも描いていきたいと思っています。年々、異常気象といわれたり、花の開花の時期が曖昧になったり季節を感じづらくなってきていますので、その中でも自らが四季のうつろいに感じてきた、変わっていくものと変わらないものに対する感動を忘れないようにしたいと思います」

 今回の個展では、対象に対するまなざしの深まりが、更に一層感じられる作品を見ることができそうです。うつろう四季への、新鮮な歓びや過ぎ去る刹那の感取が、佳麗なタブローを描かせたのでしょう。
夏から秋へと、ここのところ残暑ばかりが厳しく秋の短さを人間は体感しますが、自然界ではきっちりと季節の推移がみられます。「変わっていくものと変わらないものに対する感動」を思いおこさせる中村作品を、ながの東急の個展でぜひご覧ください。



 

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