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TOPICS−新着情報

―郷愁の茅葺き民家を描く―金子東日和 油絵展
 
―郷愁の茅葺き民家を描く―金子東日和 油絵展
「朝の磐梯山麓 −福島県磐梯町ー」油彩P6号  「田歌春映 −京都府美山町−」油彩15号
 
会期 会場 作家来場日
2019年9月4日(水)〜10日(火)
10:00〜20:00(最終日は18:00閉場)

伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー

会期中出席 11:00〜18:00
 
TOPICS−新着情報
―郷愁の茅葺き民家を描く―金子東日和 油絵展

「霙ゆく −山梨県忍野村−」  油彩30号

3年ぶりとなる個展

失われゆく日本の原風景。里山にたたずむ茅葺き民家の姿は、古き良きふるさとの象徴として、すべての人の心の中に刻まれた風景である。
金子東日和先生は去年、脊椎間狭窄症に悩まされ、予定していたこの個展が1年延期となった。
「今までと違った環境になり、最初は戸惑いました。でも、調子のいいときは下絵を描きためていました」
体調を取り戻し、3年ぶりの個展となる。
 
―郷愁の茅葺き民家を描く―金子東日和 油絵展
「秋の雪 −京都府左京区−」  油彩S3号
 茅葺き民家を一生のテーマとして

金子先生が茅葺き民家を本格的に描き始めたのは、1977年に一枚の繪主催の「現代洋画精鋭選抜展(現・絵の現在選抜展)」で茅葺き民家を描き、銅賞を受賞したことがきっかけである。
「最初は茅葺き民家にこだわりはありませんでした。でも、取材を続けているうちに、去年あった民家が今年はない。その素朴な姿がどんどん消えていくのを目の当たりにして、描きのこしておこう、絵の世界に留めておこうという気持ちが芽生え、私の使命となりました」
 それからは北海道から四国、九州、そして佐渡まで、茅葺き民家のあるところを調べ、訪ね回る日々。民家の住民と年賀状のやり取りをするようになったり、地元の人だけが知っている茅葺き民家を教えてくれたりといったさまざまな交流もできた。取材した先は、その場でスケッチをし、写真にも収める。その資料は膨大な量になる。
 描き始めた40年前からもうすでに茅葺きはトタン屋根へと変貌しつつあり、今では白川郷などの観光地や文化財として残ってはいるが、実際に人が住んでいるところは数少なくなってきているという。
 
現場で感じた空気をキャンバスに写し出す
 
―郷愁の茅葺き民家を描く―金子東日和 油絵展
金子東日和先生
「取材をしていて、一番良かったと思うのは、いい風景にめぐり合えたとき。朝もやの中に陽が差して、民家がぼうっと浮かび上がる。そんな情景を見ることができたときは、感無量です」
 基調色は紫。パレットには、青紫から赤紫まで10色ほどつくり、空や山はもちろんのこと、茅葺きの茶色や障子の陰までを紫の混色で描いていく。
「空気を表現するには紫の色が入らないとダメなんです」
 現場をしっかりと自分の眼で確かめて、描いてきたからこその金子先生独自の表現である。
 今回の個展でもっとも見てほしい作品は、『霽(はれ)れゆく』(油彩30号)だという。山梨県忍野村から見た富士の姿。
「以前、雑誌『一枚の繪』で、同じモチーフの作品をS4号で描きました。そのときは、朝もやにかすんだ富士山を描きました。今回はそれよりも時間が経ち、朝陽を浴びた富士がさらに現れている作品です」
 茅葺き民家の作品の数々。いつまでも残しておきたいふるさとの風景が会場を埋め尽くす。



 

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