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一枚の繪 人気画家コレクション展
一枚の繪 人気画家コレクション展

美術雑誌「一枚の繪」で取り上げている作家の中から、人気の高い作家の作品を中心に展示いたします。
また特別招待画家として、葛西俊逸先生をお招きいたします。ぜひ皆さまお誘いあわせうえご来場ください。

会期
2020年3月4日(水)〜3月10日(火)
10:00〜19:00 (最終日は16:00閉場)
会場
静岡伊勢丹 6階ザ・ギャラリー
作家来場日

葛西俊逸先生 3/6(金)〜3/8(日)


展覧会プレビュー 展覧会担当者に聞く 展覧会の見どころ
東海道の宿場町の所どころ、見事な景観が、とりわけ、富士を主役に、温暖な気候による花の色とりどりの取り合わせも麗しい静岡。
今回の「一枚の繪 人気画家コレクション展」は、美しい風景を見せる地を会場に佐藤哲先生(芸術院会員、東光会理事長、日展理事)や立川広己先生(自由美術協会会員)といった美術界、一枚の繪で長らくトップランナーとして現在も走り続ける方をはじめ、才村啓先生(一水会会員、日展会友)、福本弥生先生(光風会会員、日展会友)など、人気、実力ともにそなわった若手画家ら20名あまりの作家の作品を出品いたします。
そのなかから、静岡では初来場となる葛西俊逸先生にスポットを当てて、先生と作品をご紹介いたします。
一枚の繪 人気画家コレクション展
葛西俊逸 『富士』 油彩P15号
一枚の繪 人気画家コレクション展
葛西俊逸 『ハーモニー』 油彩F6号

絵が好きなことと、
モチーフが好きなことと

 葛西先生は1957年青森生まれ。1993年第22回現代洋画精鋭選抜展で銀賞を受賞。樹肌や山肌を緻密に描いてその絵画空間から叙情的な、見る者の心にときに望郷の念を抱かせ、ときに自然の偉大さに敬虔な思いを抱かせる風景作品を描き頭角を現しました。2000年に一枚の繪銀座美術館で東京で初個展を開催し、「一枚の繪」誌上、ギャラリー一枚の繪をはじめ全国の百貨店美術画廊などで展覧会を開催しています。
制作過程を垣間見ると、画布に一筆ひとふで、牛の足の運びのように絵具を置き進む葛西先生。中世祭壇画として描かれるフレスコ画を汗をかく額を拭わずに描き続ける生まれながらの絵師のごとくに思えるのですが、先生に、画家になろうと思ったきっかけをうかがうと、

「正直、画家になろうと思ったことはありませんし、思ってもいませんでした。ただ子供のころから絵を描く事は好きでした。(学生時代は)ずっと野球部でしたが、美術部の先生から何度もさそわれた事はおぼえています。
一枚の繪主催・現代洋画精鋭選抜展に出品したのは、いったい自分の絵はどのへんなんだろうと思って、それを知りたくて出しました」

 葛西先生の描き方は、いきなり、思わぬところから描きはじめることがあってびっくりさせられた記憶があります(もちろん、描き方は人それぞれですが)。たとえば、『ハーモニー』だったら、いきなり白樺の樹肌から色を置き始めるといった具合に。ただそれは、ひとえに葛西先生の「絵が好き」なことと、モチーフ(樹木)が好きだということのあらわれなのだと思います。その好きが、対象に向かって何の作為を持たず、樹木の美の核心を掴んでキャンバスに描きあげていくのです。

「現場制作の時はほとんど何も考えていません。何か考えていると絵を描く事ができないからです。
アトリエ制作の時は筆を持つ以前に自分の好きな画家の絵を思い出したり彼等はどうやってあの絵を描いていたんだろうと考えていたり、自分なりの絵を描くためにはどうしたらいいんだろうと何時間も考えていますが、描き始めるとやはりほとんど何も考えていません」

一心不乱、ということは「何も考え」ずに為す(描く)ことなのだと、自然を描く葛西先生に教えられます。特定の師につかず、ひとり、試行錯誤を重ねて描き続けてきた、という点でも、大げさでもなんでもなく、若冲や円空に合い通じるような、彼らのつくりあげた絵画や仏像を見た時に感じるのと同じような、尊いまでの一心不乱さを葛西先生の作品から感じることができます。

「自然はすばらしいという事です。自然の作りあげる樹木の枝の表情、木肌の美しさ、空や水のさまざまな表情、石や土にいたるまで、こまかな一つ一つに特別なものを感じています。それを少しでも表現できていたら幸せだなぁと思います」

一枚の繪 人気画家コレクション展
葛西俊逸 『瀬音(大王わさび田)』 油彩F6号
一枚の繪 人気画家コレクション展
対象を見つめる視線は真っ直ぐに自然の内奥の美を捉える

なにげなく存在する、自然、四季という宝物を描いて

 今展の出品作の見どころをおうかがいすると

「今回の出品では富士を描いています。私なりの富士をご覧いただけるとうれしいです。他に東北や信州、私の感動した水や樹木の風景作品を展示させていただく予定です。生まれて初めて本物の富士山を見たのは30年以上前の新婚旅行の時でした(新婚旅行は車で行き当たりばったり、行ける所まで行って戻ってくるというものだったので、静岡の浅間神社や清水、三保の松原等に行きました)。静岡の富士の美しい稜線に感動したのを今でもはっきりおぼえています」

 「日本という国になにげなく存在する宝物、自然と四季を描いた」という葛西先生。安曇野風景や御嶽山、地元・八甲田など、「なにげなく」見ていると、ともすると見逃してしまうような「宝物」を葛西先生の作品によって発見させてもらえる歓びを、会場で実感することができるのでしょう。
「私なりの富士」も、葛西先生が富士をどのように見たのか、どのように慈しんだのか(画家の捉えた自然の美)を静岡伊勢丹の会場〈ザ・ギャラリー〉でぜひご覧ください。

自然はすばらしいという事です。
自然の作りあげる樹木の枝の表情、木肌の美しさ、空や水のさまざまな表情、石や土にいたるまで、こまかな一つ一つに特別なものを感じています。
それを少しでも表現できていたら幸せだなぁと思います。


 

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