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TOPICS−新着情報
立川広己 油彩展
会期  2020年9月24日(木)〜9月30日(水)
会場  仙台 藤崎 本館6階 美術ギャラリー
10:00〜19:00 (最終日は16:30閉場)
TEL 022-261-5111
営業日や営業時間は都合により変更になる場合がございます。

展覧会プレビュー 展覧会担当者に聞く 展覧会の見どころ
立川広己 油彩展
立川広己先生。後ろの作品は2018年に開催された
第82回自由美術展出品作『戦うトルソ』。
立川広己 油彩展
『朝の香り』 油彩F6号
立川広己 油彩展
『紅花の香り』 油彩SM 
立川広己 油彩展
『夫婦桜』 油彩F4号
 「今回の個展の見どころは、ベコニアの花をはじめて描きました。鉢植えの花ですが、私なりに描きました」

 「鉢植えの花(ベゴニア)」を「はじめて描いた」というところが、コロナ禍の画家の制作事情を感じさせます。風景作品などを描く、屋外での制作やスケッチをされる方にとっては危機感をもって絵筆を動かしていらっしゃるのではないでしょうか。
 立川広己先生は、風景はもちろんのこと、花や古木、抽象性の高いジャズシリーズに見られる静物など、多彩なモチーフを描かれていらっしゃいます。約1年ぶりの藤崎での展覧会では、前述の新しいモチーフを描いたものから、描き続け深化させている作品が展示されます。

さまざまな変化をみせる
作品を描き続ける


 立川先生もコロナ禍の影響を受けた画家のおひとり。

 「今回のコロナ禍で感じた事は制作意欲の減退でありました。2月より、ニュースと言えばコロナの報道ばかりで、一日も早い終息を願うばかりであります」

という心持ちの中から生まれた〈ベゴニアの花〉の作品は、現在の複雑な心境を絵具層の下に滲ませた、複雑に乱反射した光を静かに放つ一枚なのではないでしょうか。
 そうした時局に対する思いは、所属されている公募団体の自由美術協会(山口薫、村井正誠、瑛九らが創立。松本竣介なども出品していた)の展覧会に発表される大作の作品(トルソがよくモチーフになっている)に投影されていたのですが、今年はこのコロナ禍の影響であえなく中止に(毎年10月に、東京・国立新美術館を皮切りに巡回していた)。個展で発表される作品とはひと味違う大作は、立川先生の内なる正義の表出と作品制作の深化と修養の場ではないかと思うほどの、ある種「生」の表現を観させていただいていた。公募展の中止は、観る側にも描く側にも残念な出来事でした。1949年東京都生まれの立川先生。武蔵野美術大学を卒業後、86年上野の森絵画大賞展佳作賞を受賞し、ニッポン放送賞も受賞(作品が上野の森美術館買上)。91年には一枚の繪主催・現代洋画精鋭選抜展第20回記念大展で金賞。93年は自由美術協会より美術界の芥川賞とも言われた安井賞の候補作家展への出品者に選ばれるなど、新進気鋭の画家として台頭し、96年には150号の大作『華宴』が通商産業省(現・経済産業省)工業技術院買上。2013年、画業40周年記念展を東京銀座・ギャラリー一枚の繪をスタートに全国で開催し、現在も新たな作品を模索し続けています。

 「私の作品の変化は多々あります。作家である以上それは必要な事であります。来年の銀座の個展では、風景画と静物画の融合を考えております」

 常に新しい作品を生み出そうと絵筆を走らせている立川先生。来年の個展では更なる高みへと上がった作品が観られそうです。


気持ちを和ます絵画を

 このコロナ禍時代の今、やはりうかがってしまう、このような事態の中、絵画(アート)の役割は何だと思われますかという問いに、

「やはりステイホームの中、絵画や音楽を楽しむ機会が増えた事と思います。気持ちを和ます絵画はその作家との対話、何故という疑問も作品の中から新しい発見が出来るのでは……」

とのこと。藤崎の個展では、立川作品で心和ませつつ、作品との対話を通して展観者の心が豊かになるような「気づき(=発見)」をもたらせてくれることでしょう。


 

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