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TOPICS−新着情報

第10回
一枚の繪 弘前絵画展
会期  

2021年4月9日(金)〜4月14日(水)
10:00〜20:00 (最終日は17:00閉場)

会場
青森・弘前 さくら野百貨店弘前店 3階催事場
TEL 0172-26-1120
営業日や営業時間は都合により変更になる場合がございます。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

展覧会プレビュー 展覧会担当者に聞く 展覧会の見どころ

10回を数える「一枚の繪 弘前絵画展」。青森出身の葛西俊逸先生や工藤絵里子先生をはじめ、画業40年を越えてなおも精力的に活動を続ける鎮西直秀先生、立川広己先生など、美術界の最前線で活躍されている画家から新進気鋭の若手画家まで、約100点の作品をご覧いただける展覧会です。ここでは、今展に出品されている5名の先生をピックアップして、作品の見どころをご紹介いたします。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

葛西俊逸『花に歩けば(岩木山)』 油彩P4号

自然が作りあげる美しい表情を表現したい―葛西俊逸

 まずは青森県ご出身の葛西俊逸先生。1957年生まれの葛西先生は、93年、第22回現代洋画精鋭選抜展で銀賞を受賞されて以降、美術雑誌「一枚の繪」誌上や一枚の繪主催の展覧会で活躍されている人気画家です。細密に描きあげる山野、水辺の風景は、自然への讃歌を奏でているかのようです。「自然の作りあげる樹木の枝の表情、木肌の美しさ、空や水のさまざまな表情、石や土にいたるまで、こまかな一つ一つに特別なものを感じています。それを少しでも表現できたら幸せだなぁと思います」という葛西先生。今展でも、葛西先生の自然讃歌の作品の数々をご覧いただきます。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

鎮西直秀  『瑞輝 桜・岩木山晨月』  紙に油彩特1号

光彩に宿る霊力を描いて観る者を励ます―鎮西直秀

 続いては、美術界の最前線で活躍し、太陽や月が放つ光彩の霊力を、安寧への祈りを込めて描き続ける鎮西直秀先生。1953年高知県生まれ。東京藝術大学在学時に、現代洋画精鋭選抜展で金賞を受賞。その後、パリ・サンターヌ画廊で個展を開催。現在でも新たな表現を模索し続けながら最前線で活躍されております。世界各地の情景—アフリカの砂漠の動物たちやアメリカ・グランドキャニオンの絶景、さらに沖縄の海景から富士山をはじめとした名山の山並みまでをモチーフに、燃えるような陽の光、月光の射すような明かりに画家の思いを乗せた表現は、見るものの心を時に和ませ、時に励ましてくれます。「やはり今描くべきは眩しく輝く強烈な光彩だと感じています。毎日耳に入るニュースは、心を押し潰される様な事ばかりなので、自らを奮い立たせる為にも目映い彩色を欲しているのです」と、コロナ禍のなかでの制作を経て感じた鎮西先生の思いは、画面に放出された光の表現に込められています。

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

立川広己 『ジャズ』 油彩F4号

重層的な絵画空間に描かれる花、街並み―立川広己

 独特の色彩とタッチでバラなどの花の生命力を表現し、花や人物をモチーフにメロディが感じられる作風—JAZZシリーズでも知られる立川広己先生。立川先生も、常に新しい表現を求めて絵筆を走らせている美術界のトップランナーのおひとり。1949年東京生まれ。武蔵野美術大学を卒業。上野の森美術館大賞展でニッポン放送賞、自由美術展で佳作作家賞を受賞。自由美術協会から、美術界の芥川賞といわれた安井賞の賞候補作家展の出品作家に選出され、1991年、一枚の繪主催、現代洋画精鋭選抜展第20回記念大展で大賞を受賞されるなど、画家として立机してから早々に注目を集めておりました。1996年には150号の大作『華宴』が通産省(現経済産業省)工業技術院に買い上げられるなど、幅広い層から人気を博しております。近年は、古木をモチーフにされたり、生花やヨーロッパの風景などを用いて重層的な作品世界を構築するなどのこころみを展開。幻想的な絵画空間は、観るものをどこか追憶の世界にひたらせてくれます。今展にはJAZZシリーズも出品されますが、このシリーズも、年々新たなタブローを見せてくれ、私たちを感動させてくれています。

 

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

才村 啓 『グリンデルワルトの彩り −スイス−』 油彩F4号

瑞々しい筆触と現場の光が感じられる色彩―才村 啓

 一水会や日展を中心に活躍中の気鋭の画家、才村啓先生。一水会の先達、中村琢二や安井曾太郎の風景作品に想いを馳せたくなるような、明快な構図で心地よいリズムを感じながら目が留まる瑞々しい筆触、タッチは観る者の心を和ませてくれます。才村先生は1975年、大阪府生まれ。大阪芸術大学を卒業後、一水会に出品をはじめ、徐々に頭角を現します。卒業後に師事した一水会の、そして大学の先輩でもある池田清明先生から「自然を師とするようにしなさい」との教えを実行するかのごとくに、長野県大町にアトリエを構え、信州の大自然を24時間いとまなく見て、描いて過ごすなど、温和な画家の表情の内面は、絵画に対する並々ならない思いを持っています。2008年、一水会で新人賞の受賞を皮切りに、2014年には同会の損保ジャパン日本興亜美術財団賞を受賞。2016年には日展で特選を受賞されるなど押しも押されぬ若手実力画家の一員として、活躍しております。色彩表現の織りなす対象全体をつつむ光を感じるタブローに、しばし時が経つのを忘れて作品の前に佇んでしまいます。

 

 

人気画家コレクション展 同時開催 鎮西直秀 油彩展

工藤絵里子 『羊雲』 アクリルF4号

お話が聞こえるような絵を―工藤絵里子

 さいごに、地元青森県出身の工藤絵里子先生をご紹介いたします。弘前市生まれの工藤先生。奈良美智先生の後輩、弘前高校を卒業後、明治学院大学(芸術学科)を卒業、二科展を中心に活動を続けております。その二科展では、2010年に特選、2017年には会友賞を受賞され、会のなかでも一歩一歩、評価を上げてきております。その翌年(2018年)には、第3回星乃珈琲店絵画コンテストで優秀賞を受賞され、全国の星乃珈琲の店舗に作品が巡回展示されるなど、会のそとでも評価を高めております。「お話が聞こえるような絵、美しい一瞬を切り取るような絵、わかりやすく面白い絵が『絵里子の絵』のコンセプト」(2019年の個展の取材より)という工藤作品。人物や動物、花や風景など、さまざまなモチーフで描かれる作品からは、音や風、香りまで漂ってくるかもしれません。

工藤絵里子先生のホームページ
https://home.erikogaro.com

 

 



 


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