今月のおすすめ作品<緑の風>お知らせ

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春から初夏へ移り変わっていく季節。日ごとに輝きを増す草木の緑のグラデーションの間を爽やかな風が吹きわたります。今月は人気画家が描く緑が美しい風景画の中から、お勧めの作品5選をご紹介いたします。

山田嘉彦 浅間牧場より


浅間牧場より 油彩P8号 1,320,000円(税込)

風景の写生を行うには、私にとって三つの条件が必要です。興味のある対象に出合うこと。天候が良いこと。そして、スケッチする足場の良し悪しです。気に入った場所が見つかるまで歩きますが、寒い季節のスケッチは苦手です。そのため、桜の季節から写生を始め、やはり新緑から夏にかけての写生が一番快適です。この作品は、軽井沢での写生の際、初夏の牧場の緑を描いたものです。(山田嘉彦

葛西俊逸 風の旋律


風の旋律 油彩4号 198,000円(税込)
若葉が柔らかく伸びて、光を吸収して鮮やかに広がっていく新緑が大好きだ。昔、岩手県北部の平庭高原で、まぶしい木肌の白樺群に囲まれたのは幸福だった。誰もいない山の中で、空気が、光が澄んでいて、風の旋律と名も知らぬ鳥の声が聞こえた。(葛西俊逸

成田禎介 春高原


春高原 油彩6号 990,000円(税込)
よく出かける乗鞍高原は春がやはり美しい。乗鞍岳は白い山の姿を保ち、あちらこちら小さな池が散らばっていて、風景にリズムが加わり、好みの場所の一つである。(成田禎介

中村太郎 棚田の春


棚田の春 アクリルM10号 220,000円(税込)
田んぼが好きで、あちらことらへよく足を運びます。夏のむせ返るような田が一番好きですが、蛙の声がにぎやかな春の田んぼもいいものです。いつか日本中の水田をめぐりたいと思っています。(中村太郎

細川 進 水温むころ


水温むころ 油彩6号 132,000円(税込)
よくスケッチに出かける水元公園。東京23区内で最も広い都立公園です。園内の水と草木がつくり出す光景は多種多様で、季節ごとに大きく異なり、魅力あるモチーフに満ちています。今回は公園内「水辺のさと」ゾーンの新緑を描きました。(細川 進