今月のおすすめ作品<水彩-私の描き方>お知らせ

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みずみずしい色彩と透明感、ぼかし、にじみ、たらしこみなどの技法による表現が魅力の水彩画。今月は、人気画家たちの水彩画技法とともに、一人ひとりの個性が輝くおすすめ作品5点をご紹介いたします。

小野月世 君が居るだけで


君が居るだけで 水彩5号大(36×26cm) 165,000円(税込)
人物画を描くとき、私が特に気をつけているのは、目と唇の表情です。小さなパーツですが、どう描くかで全体の雰囲気が変わってしまうので、わずかなカーブなど少しずつ丁寧に描くよう心がけています。反対に、衣服はなるべく顔の方に目が行くように、細部は必要以上には描きません。その代わり、体の明暗をはっきり入れることで、体の立体感を出すようにします。頭部も頭蓋骨の形をイメージして、髪を明暗のブロックで分けて描きます。水彩は絵具の透明感やにじみなど独特の持ち味があるので、描き込みすぎないよう気をつけて、緩急を描き分け、それを活かせるような表現を目指しています。(小野月世

松尾直子 紫藤


紫藤 水彩6号大(41.8×25.5cm) 165,000円(税込)
モチーフをよく観察することで、見えてくる光や影、映り込みを大事にしながら、思い描いた世界を逆算するように色をのせていきます。補色による混色で色彩に奥行きをもたせ、モチーフから発せられるオーラごと感じ取ってもらえるような作品づくりを心がけています。(松尾直子

山本佳子 万水川遊歩道


万水川遊歩道 グワッシュ5号大(27.5×37.0cm) 110,000円(税込)
取材先では小さなスケッチブックと簡単な水彩道具だけ持って散策し、感動で足が止まったら片っ端からスケッチします。たった5分でもその感動は強く心に刻み込まれて持ち帰ることができます。不透明水彩のグワッシュによる表現は、透明水彩のような描き方から油彩のような描き方まで幅広く活用できます。スケッチももっぱらこの絵具を使用します。帰ってすぐに少し大きな画面にいくつか描いてみました。はみ出してにじんでしまっても、後でどうにでも修正できるので思い切って元気よく描くことができます。(山本佳子

徳田明子 梅雨晴れ


梅雨晴れ 水彩6号大(40.8×30.8cm) 99,000円(税込)
夏の始まり、紫陽花の咲く頃を描きました。6月は梅雨時ですが、晴れた日の光に紫陽花の色が美しく映える梅雨晴れの爽やかな一日をイメージしています。モデルさんの髪飾りも浴衣の柄も紫陽花で統一しました。(徳田明子

相澤ななほ 芙蓉


芙蓉 水彩6号 132,000円(税込)
私の描き方は、花びらなどを一枚ずつ飛び飛びに描いていくという極めて部分描きの手法なので、バラバラでチグハグな印象にならないように気をつけています。基本的には、たらし込みの技法を駆使して描いています。筆の動かし方はゆっくりです。際の処理をきっちり丁寧にするように心がけています。バランスが整った時点で、もう少し描きたいと思っても描きすぎない程度で終わりにします。(相澤ななほ