凛とした空気に輝く富士。爛漫と咲き誇る桜。水が温み、緑が煌めく初夏から盛夏。木の葉が色づく秋――。季節が巡るたびに豊かな自然の彩りが私たちを楽しませてくれます。今月は日本の四季の自然美を描いた作品の中からおすすめの５点をご紹介いたします。

櫻井孝美　富嶽・絢

富嶽・絢　油彩SM　363,000円（税込）
さくらい・たかよし
起床と同時に寝室の窓を開け、真向かいの富士山を毎日スケッチしている。その霊峰富士の姿は刻一刻と変化する。私の生活の真ん中にある富士山の毎日のスケッチのイメージから私の富士の作品は生まれる。（櫻井孝美）

葛西俊逸　花の詩

花の詩　油彩６号　297,000円（税込）
かさい・しゅんいつ
樹々の根が開き雪がとけ、野山に春の足跡が点々とフキノトウを呼び、桜がとても早く咲いた。艶やかな春の響、桜の詩が目に映る。（葛西俊逸）

才村 啓　新緑の安曇野

新緑のあずみ野　油彩P４号　132,000円（税込）
さいむら・ひらく
信州・安曇野がもっとも輝く新緑の季節。澄んだ空、冠雪を残す青い山脈、山々を映す田んぼ。清明な緑が目に沁み、心を潤していきます。

百瀬太虚　薫風奥入瀬

薫風奥入瀬　油彩４号　176,000円（税込）
ももせ・たいこ
三乱の流れ、阿修羅の流れ、雲井の滝、銚子大滝、万両の流れなどなど。苔生す岩と清冽な流れの連続する奥入瀬渓谷は、絵になる場所が満載だ。いつの日か、紫明渓から子ノ口まで、すべての流れを描いてみたいと思っている。（百瀬太虚）

長岡 卓　里の秋

里の秋　油彩６号　264,000円（税込）
ながおか・たく
秋の稲刈りが終わり、ひと段落。老いた母の後姿から安堵の表情がうかがえます。稲が刈り取られ広々となった田んぼで、子犬たちは元気にはしゃいでいます。（長岡 卓）