今月のおすすめ作品<水彩の魅力-Red&Blue>お知らせ

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水彩画の魅力のひとつに、みずみずしく美しい色彩があります。時には絵具そのままの発色を生かして、また時には独自の技術と経験による混色で、作家たちは表現したい色を自由自在に作りだします。今回は特に赤と青の色彩が印象的なおすすめの水彩作品5点をご紹介します。

大友義博 「逍遥」


「逍遥」 水彩6号大(38×28cm) 198,000円(税込)
おおとも・よしひろ
色相の中で最も強い存在感を放つ色、赤。彩度が高い一方、明度が低く、調子の幅を出しにくいため、扱いが難しい。本作では補色である緑の中に組み込み、人物の肌の色が美しく際立つような調和を試みた。(大友義博

小野月世 「赤いバラたち」


「赤いバラたち」 水彩6号大(31×41cm) 198,000円(税込)
おの・つきよ
赤色は多くの種類があり、メーカーごとに特徴のある色を持っていますので、そのバリエーションはさまざまです。バーミリオンのような黄色味のある色からマゼンタのような青味のある色まで振り幅は大きく、また明るいピンク系から暗めのクリムソンのような深紅の色など、彩度の高低もあります。その中でどの色を選ぶべきかを考えるには、まず自分の持っている絵具がどのような発色をするのかを知っている必要があります。花などの彩度が高い色が必要なモチーフなどは、できれば混色をしないで生の色を直接塗るのが一番鮮やかな色を狙えますが、ほしい色がどうしてもない場合は赤色同士を混ぜ合わせることもよくあります。(小野月世

徳田明子 「木漏れ日」


「木漏れ日」 水彩5号大(35.9×29.0cm) 110,000円(税込)
とくだ・あきこ
私は人物を描くときの肌色はとてもシンプルで、パーミリオンの上に薄く墨をかけていて、ほぼ2色のみです。バランスを見て、ほんの少し寒色を重ねることもありますが、ほとんど赤と黒。水彩の魅力は発色の良さなのですが、私はやや発色を抑えた感じが好みなので、あえて少し黒や白を混ぜることで彩度を落としています。(徳田明子

𠮷住裕美 「flower」


「flower」 水彩・インク・パステル4号大(30.4×21.7cm) 66,000円(税込)
よしずみ・ひろみ
赤は強くエネルギッシュな色。対照的な性質のイメージを持つ青色と対比させて、お互いの色を引き立て合わせる配色にしました。そして、水性の絵具にパステルを薄く重ねて画面の上で混色させ、鮮やかさと柔らかさの両面を活かして描きました。(𠮷住裕美)

広田 稔「Dance Lesson」


「Dance Lesson」 水彩3号大(22.0×29.8cm) 88,000円(税込)
ひろた・みのる
バレエがテーマの作品は、人体のしなやかで美しい形と、白いチュチュの表現が重要となる。透明水彩での制作の場合は、紙白を活かすために周りを色でくくる事になる。何色でも良いのだけれど、いつもブルーを使ってしまう。(広田 稔